国語の成績を伸ばすのが難しい!

読解力はなぜ大切?
読解力を身につける勉強方法とは?

国語の成績を伸ばすのが難しい!

算数と違って「公式」がなく、国語では問題集を解いても確実に実力が高まる実感がないかもしれません。つい漢字のドリルばかりに取り組んで、読解力の勉強法が分からないため、なかなか成績を伸ばせないという悩みも。

国語の長文読解は保護者も指導が難しい

漢字は何度も書くなどして覚えることができますが、テストでは漢字の配点は低いもの。成績を上げるためには長文読解の問題にしっかり取り組まなければなりません。しかし、国語の長文読解は決まったルールが分かりにくく、子どもの勉強を見ていて指導が難しいと感じている保護者の方も多いことでしょう。

実は国語の長文読解問題にも読み方のルールがあり、解き方の方向性があります。このルールを意識して問題に取り組むことが大切です。問題集では、答え合わせをしながら問題にどんな意図があったかを振り返ることが重要です。では、国語長文のルールとはどんなものでしょう。

接続詞などに注目して文章全体の仕組みを読み解こう

よく国語の勉強法では「作者の気持ちになって読む」といった指導が行われますが、抽象的で、特に小学校低学年・中学年の児童には分かりにくいようです。

国語の長文問題で問われるのは、文章全体の組み立てから作者の意図を読み取ること。段落と段落の間に「接続詞」が入っていることがあります。「前の段落で言っていること」「後の段落で言っていること」と、その間の接続詞で前後の関係を理解することができます。「だから」といった順接の接続詞で前の内容をそのまま受けているのか、「しかし」といった逆接の接続詞で、前を否定して後の結論を際立たせようとしているのか。

接続詞などに注目して文章全体の仕組みを読み解こう

問題集で長文読解の問題に取り組むには、一度考えて解答したら、答え合わせの際にはぜひ保護者の方がお子様と一緒に内容を整理してください。

文章全体がどんな内容を含んでいるか。段落と段落がどんな関係になっているか。「下線部の『それ』とは何を指していますか」といった問題文が聞いているのは、文中のどこに出てくる言葉で、その前にはどんなことが書いてあったのか。問題集の解答を読んでいけば、どんな順序で文章を読めば正解に近づけるかが分かるはずです。

子どもたちも、いくつかの問題を解いて、何となく文章を読み飛ばすのではなく「段落」を見て、次にその関係を見るといった読み方に慣れていけば、国語の読解問題の得点が伸びやすくなるでしょう。

文章の中の組み立てを知るためには、「接続詞」はとても大切です。さまざまな接続詞の使われ方に慣れるように指導してください。文中に「しかし」と出てきたら、「お、『しかし』が出たぞ!」と見つけることができるだけでずいぶん国語の問題解答力が高まるはずです。

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