読解力を身につけるのに塾に行かせた方が良い?

読解力はなぜ大切?
低学年のうちは子どもの勉強を見てやりたい

読解力を身につけるのに塾に行かせた方が良い?

読解力は、高度な入試問題に増えている図表やグラフを資料として扱う問題や、長い文章題を解くには不可欠な能力です。高度な問題を解くと考えると、受験のための塾に通えば身につけられるのではないかと思うところですが、塾は読解力を使って問題を解く場所であって、読解力を身につけるために時間をかけることはないようです。

塾は学校で学んだことをおさらいし発展学習する場所

塾には進学塾と補習塾があります。進学塾は難関校に合格するため、高度な問題を解く力を身につける場所。補習塾は学校で学んだことを定着させるために分からなかったところをおさらいする場所です。どちらの目的にも、読解力はとても役に立つ能力です。

ただ、どちらの塾も読解力をすでに身につけた道具として使うのであって、読解力を身につけるために系統だって学ぶ時間はとっていないのが普通です。

中学受験を考えている家庭では、小学校4年の春から進学塾に通うことが一般的と言われていますが、できればその前にじっくり時間をとって読解力を身につけておきたいものです。それができれば、塾で高度な問題が出てきても解くための準備ができるはずです。

読解力を身につけるのは「学校」「塾」とは違う専門の学習環境を

読解力は「問題の意味を論理的に整理する力」であり、また「問われている趣旨に沿って考えをまとめ、論理的に答える力」も含んでいます。

本当は解き方が分かっているのに、問題文を読み違えてまったく違う答を書くような失敗がなくなります。計算は合っているのに単位を間違えるなどした経験は誰にもあるでしょう。それは計算に一生懸命で「意味」を見失っているために起こること。読解力を身につけることは、考える手順を身につけることでもあるのです。

ただ、読解力は学校で国語の勉強をしていれば自然に身につくものではありません。本が好きで毎日読んでいる人に読解力があるとは限りません。読解力を鍛えるためには、与えられた内容を分解し、その論理的な組み立てを整理する練習から始めるのが一番です。国語では「文節」に分解して「助詞や接続詞」による組み立てを理解すること、と言われますが、小学校の実際の国語の授業で、文節や接続詞をじっくり教えてくれる時間は残念ながらあまりありません。算数では「問題文を読み、資料の図表から必要な要素を抜き出し、数字や単位の意味を考えて解答する」ことが求められます。が、学校でも塾でも、「習うより慣れろ」方式で問題に取り組むことが多いようです。

こうした問題を読み解く力を高めるためには、学校でも塾でもない学習環境で読解力の育成に特化した専門のカリキュラムをマイペースに順序良く学んでいくことが欠かせないのです。オンライン学習はそのために最適な学習環境だと言えます。

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