読解力は学校では身につけにくい?

読解力はなぜ大切?
読解力について正しく理解する7つの質問

読解力は学校では身につけにくい?

OECDが行った世界72ヶ国の読解力の調査によると、2015年に8位だった日本は2018年には15位に順位を落としてしまっています。学校だけに任せておいて子どもの読解力は大丈夫だろうか、と感じる保護者は少なくないでしょう。

学校で行う読解力の指導方法について文部科学省は「読解力を支える語彙力の強化」「文章を読むプロセスに着目した学習の充実」のほか、「情報活用に関する指導の充実」「コンピュータを活用した指導への対応」と情報への接触を重視した方向性を示しています。

これらを見ると、パソコンなどを使って情報を収集し、そこから自分の考えをまとめることなどに力を入れているように感じられます。「自分の考えをまとめる」のは大切なことですが、それは読解力のあくまで後半部分。読解力そのものは、文章を読んで内容を理解することであり、そこへの対応が十分とは感じられないかもしれません。

文節の働きを学び、文の言いかえなどの練習が重要!

読解力を科学的に身につけるためには、文章を分解してその構造を理解するという練習を繰り返し行うことが必要不可欠。小学校では学ぶことが多く、少しずつ難しい文章に繰り返し取り組み、練度を高めていくような学習は難しいというのが本当のところかもしれません。家庭学習の中でそれを補うことができれば、より効果的に読解力を高められます。

まずは文節ごとの働きを理解し、助詞や助動詞、指示語、接続語など文章の構造を示す部品を理解することを繰り返し学ぶことが重要です。それが理解できれば、同じ内容を別の言い方で表すような言いかえもできるようになり、本当の読解力を身につけることができるでしょう。

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