小学校低学年のための、進学に強い中学入試対策

読解力はなぜ大切?
子どもの進学を考え始めたご家庭に

小学校低学年のための、進学に強い中学入試対策

難関中学、進学校に進ませたいと考える家庭では、小学校4年の春から塾に通って準備をするのが一般的と言われています。でも、「4年になってからで本当に大丈夫?」と心配になることもあります。4年生、5年生とどんどん学校の勉強も大変になってきます。小学校低学年のうちから効果的な「助走」をしておく方法はないでしょうか。

いわゆる受験対策の前に身につけておくべき力とは

小学校4年生や5年生から塾に通うのは受験対策として必要なことです。が、受験対策とは基本的な力を身につけた人がさらに上の力を身につけるもの。例えば、算数が苦手な人が、塾で難しい問題に取り組んだからといって成績が上がるとは思えませんね。

実際には全教科について、共通して必要な力がいくつかあります。それを小学校低学年のうちに身につけておくことができれば、急に高度な問題が出てきてもあわてることなく取り組めて、実力にすることができるでしょう。

共通して必要な力とは、次の3つに集約することができます。

中学受験の難問に取り組むために重要な3つの力を準備しましょう

第1に、「問題を読む力」です。難しい問題は問題文も長く、そこにたくさんの要素が入っています。不要な数字に引っかかったり、必要な要素を見落としたりしてしまうとぜったいに正解できません。適性検査型入試などではグラフや地図などの資料が問題文に付加されることも多いので、「読む」といっても非言語的なものから意味を読み取る力がますます大切です。

第2に必要なのは「必要な要素を組み立てる論理力」です。どの要素を使って、どの要素と組み合わせていけば正解に近づけるのか。これはとても論理的な力が試される問題です。

そして最後に重要なのが「求められている形で答える力」です。せっかく内容は合っていても文末表現が間違っていて不正解となった経験はありませんか?合っているのに答え方が違って不正解というケースは受験では大きな痛手になります。

これらの力は、残念ながら学校の教科学習の中ではなかなか体系立てて教えてくれません。日頃の読書や、ニュースに接したりする中から自然に身につけるものとされています。この3つの力を合わせて身につけるのが読解力と呼ばれる力です。読解力を、受験対策の前、小学校低学年のうちからゆっくり身につけておけば、いざ高学年になってからあわてることなく受験の難問に立ち向かうことができるでしょう。

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