論説文の基礎の総まとめ

いつもブログを読んでいただき、誠にありがとうございます。
早いもので12月になりましたね・・・
統一入試日まで約1カ月となりました。
何度経験しても受験直前期は胃痛に悩まされます😅
とりあえず、不安な感情に打ち勝つには行動あるのみ。残りの期間、今年縁あって関わらせていただいている受験生の皆様としっかり向き合っていこうと思います💪

ちなみに、少し話がそれますが、筆者がこのブログを書き始めて今年の12月で丸二年が経過しました😀
毎月二回ブログを更新し続けてきましたが、「毎回楽しく読ませていただいています!」というありがたいお言葉をいただくこともあり、大変嬉しいかぎりでございます。
これからも頑張って更新していこうと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします🙇

さて、本題に入りましょう。
今回のブログは受験直前期ということもありますので、受験生を応援するという意味で論説文の基本的な読み方を復習するような内容で書かせていただこうと思います。
筆者の過去の経験上、入試直前期に最も大切なことは「基礎の再確認」です。本番の入試では、自分の持っている実力をしっかり出せるかどうかが重要ですね。そのためにも「基礎」をしっかり復習し「取るべき問題をしっかり取る」という戦い方を意識するべきだと筆者は思います。特に、入試直前期の国語と算数の学習に関しては。

そこで、今回は論説文の論理展開をおさえるために大切なことに焦点を当てて、今まで本ブログで述べさせていただいた「基礎」を総整理したいと思います。
では、下記ご確認ください。

●論説文の読解の基礎①
問いかけの文に着目しよう!!!

たとえば、「豊かな人生を歩むにはどうすればいいでしょうか。」という問いかけの文が出てきたとしましょう。すると、作者はその後の展開の中でこの問いかけに対する答え(※結論)を必ず述べるはずです。よって、答え(※結論)を探しながら文章の続きを読むという意識を持てるかどうかがポイントです。

大人からすると当たり前の話ですが、上記の考え方に則り文章を探索的に読めていない生徒は意外に多いと言えます。
ですので、「問いかけの文が出てきた。ということはこの先で作者は答え(※結論)を述べるはずだからそれを探しながら読もう。」と自主的に考え、答え(※結論)が出てきたら必ずその部分に線を引くようにしましょう。答え(※結論)の部分は設問で問われる可能性が高いからです。
ちなみに、その答え(※結論)が出たところで意味段落が変わる
と考えましょう。

●論説文の読解の基礎②
接続詞「たとえば」に着目して論理展開をつかもう!!!

過去にも 説明的文章の読解メソッド⑦というブログで述べさせていただいておりますが、論説文を読解する上で「たとえば」という例示の接続詞の働きは非常に重要です。

論説文の論理展開をおさえる上で、作者が自分の意見を抽象的に述べ、その後その意見の具体説明を例を挙げて述べるという「抽象から具体への転換」を理解することはとても大切です。
よって、「たとえば」という接続詞が出てきたら、「たとえば」に線を引くようにしましょう。(※筆者は枠線で囲むよう指導しています)
そして、どこまで例示の説明が続くのかを探りながら読みましょう。当然、例示の説明が終了したところに何等か印をつけておくことをお勧めします。たったこれだけの作業でもする・しないでは大きな差になると思います。

なお、説明的文章の読解メソッド⑦ では「つまり」の働きについても述べさせていただいておりますので合わせて再確認いただけますと幸いです。

●論説文の読解の基礎③
接続詞「さて」「ところで」に着目して論理展開をつかもう!!!

過去にも 説明的文章の読解メソッド⑥と いうブログで述べさせていただいておりますが、論説文を読解する上で「さて」「ところで」という話題転換の接続詞の働きは非常に重要です。

文字通り、話題が変わるということはそこで意味段落が変わるということです。
つまり、そこで一旦読むのを止めて、それまでの範囲の問題をチェックし解けるなら解いても問題はありません。
文章を最後まで読んで問題を解き始めてもいいのですが、長い文章の場合最後まで読んで解いてしまうと文章内容の記憶が薄れ、読み返す量が増えて時間が足りなくなる生徒を結構見てきましたので筆者は意味段落のまとまりごと問題を先にチェックすることをお勧めしています。(※勿論、答えが分からなければ一旦飛ばして先を読み進めてください)

●論説文の読解の基礎④
「対比」「類比」に着目して論理展開をつかもう!!!

過去にも 説明的文章の読解メソッド③説明的文章の読解メソッド④ いうブログで述べさせていただいておりますが、論説文の論理展開を理解する上で「対比」「類比」の角度をおさえることは非常に重要です。

なぜなら、「対比」「類比」の論理展開をおさえることができているかどうかを問う問題は頻出だからです。
「対比」が自分の意見と反対の意見を述べることで自身の意見を強調する論理展開であることに対して、「類比」が自分の意見と類似した意見を並べることで自身の意見を強調する論理展開です。
「対比」「類比」の部分に気づいた場合はその部分に印をつけておくようにしましょう。
ちなみに、「対比」に関しては「一方で」「たしかに」という語句に注目しましょう。なぜなら、「一方で」「たしかに」から始まる文脈はほぼ間違いなく「対比」の説明になるからです。

それでは、長くなりましたので本日はここまでとさせていただきます。

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少しでもお役に立てる独り言になれば幸いです。
次回は12/21をめどに更新予定です。
それでは、また。