説明的文章の読解メソッド⑥

いつもブログを読んでいただき、誠にありがとうございます。
今回も引き続き論説文の読解メソッドについて説明したいと思います。

4/29配信のブロで作者の意見が述べられている文をその段落の中心文(※キーセンテンス)と言い、その形式段落の「要点(※作者が最も伝えたいこと)」になるという話をしました。

そして、論説文の読解とは各形式段落の「要点」をしっかりおさえながら「どのような筋道で説明が進むのか」ということを考える作業と言え、この「どのような筋道で説明が進むのか」ということを国語の世界では「論理展開」と言います。
今まで私がこのブログでお伝えしてきた「意見と事実を分けて読む」、「対比」、「類比」などの読解メソッドはこの「論理展開」を読み解くために必要な知識です。

そして、ここからが本日の本題となります。
各形式段落の「要点」をおさえながら文章全体の「論理展開」を考えていく過程で重要なことは「意味段落のまとまりを考える」ということです。
「意味段落」とは、説明のテーマが共通する形式段落どうしをグループ化した段落です。
つまり、形式段落の「要点」をおさえる作業が文章をミクロの視点でとらえる作業ならば、「意味段落のまとまりを考える」という作業は文章をマクロの視点でとらえる作業と言えます。そして、このミクロの視点とマクロの視点でとらえるスキルのバランスを整えることが非常に重要です。なぜなら、抜き出し問題や作者の意見を問われる問題を解きやすくなるからです。

ちなみに、この「意味段落のまとまり」をおさえるスキルを習得する上でポイントになる知識は下記の二点です。

ポイント1
「さて」「ところで」など話題転換の接続詞に注目する

話題転換の接続詞から始まる段落があれば、そこから「説明のテーマが変わる」=「意味段落が変わる」と考えることができます。そのため、話題転換の接続詞には要注意です。

ポイント2
各意味段落の小見出し(※小タイトル)を意識する

各意味段落の小見出しを意識する作業は、各意味段落の説明のテーマを意識する作業につながります。よって、日頃の読解練習において「意味段落の小見出しを意識しながら読む」ということを地道に繰り返すことは「意味段落のまとまり」を考えながら読むスキルの習得に大いに役立ちます。

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今回のお話はここまでです。
いかがでしたか?
少しでもお役に立てる独り言になれば幸いです。
7/22をめどに更新予定です。
それでは、また。

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