読解力を身につける勉強方法とは?
読解力と科目ごとの学習方法
社会科の成績を伸ばすのは丸暗記でしょうか
「暗記もの」と呼ばれる社会科の勉強。確かに覚えなければならないことも多くて、ついばらばらに知識を詰め込むだけになりがち。実際には多くの物事には理由があり、関係があります。社会科に読解力が生きるのはそこなのです。
地理にも歴史にも、背景の「物語」こそ面白い
歴史上の人物や日本各地の町の名前など、社会科には覚えなければいけないことがたくさん。でもそれをばらばらの知識として覚えるだけではいくら詰め込んでもキリのないものに思えます。でも歴史の得意な人は、知識を互いに関係する物語として頭に整理して納めています。地理だって、地域の歴史や気候など、背景を整理すれば、ばらばらに覚える勉強ではなくなります。
たとえば歴史で、「3つの出来事を、起こった順に並べなさい」といった出題が出たらどう取り組みますか? ただ覚えていた、というだけではなく、「この出来事はこの後だから…」という論理的な考え方ができるかどうかが重要だと分かるでしょう。
読解力を身につけた人は、物事を分解して関係を読み解き、整理して頭に収める力があります。ただ暗記しようとするより覚えやすく、また頭から取り出して活用することもできるのです。
初めて見る時事問題が出ても、正解できる人がいるのはなぜ?
歴史や地理の学習には、関連する項目を結び付けて理解する読解の手法がとても有効です。無数にある夜空の星を、星座の形に結びつけて見たとたんに頭に入るのと似ています。この町の名前は〇〇で、昔△△という武将が城をつくっていて、こんな気候でこんな作物が有名で…。すべてがつながって、頭にしっかりと定着していくでしょう。
また、社会科では時事問題が取り上げられることもあります。政治や経済、国際問題といった話題は、小学生の目には触れにくく、問題として出たときに意味が分からないとお手上げになってしまいます。こうした問題には経験がものをいいます。少しずつ時事問題に触れて慣れていくようにしましょう。
社会科の問題として時事的な話題が取り上げられる場合には、ただ暗記を問う問題にはなりません。情報を受け取ってその意味することを読み解く力が試されているのです。時事的な話題に慣れ、読解力を身につけていけばその背景にある「物語」を見つけ出すことができるようになるのです。そのため、「チアスタディ」の教材では一般の塾やオンライン学習教材が扱わないような政治経済や歳時の問題を少しずつ出題するようにしています。