図形やグラフの問題が苦手なのですが…

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図形やグラフの問題が苦手なのですが…

難関中学や将来の大学受験では、図形やグラフの読み取りが増えています。図形問題に苦手意識を持つ方は多く、「ひらめきやセンスがないから…」という声も聞こえます。でも、図形問題は本当にひらめきやセンスなのでしょうか?

センスに頼っているうちは図形に強くはなれません

図形問題に取り組むには「センスが必要だ」と思っている方も多いようです。確かに初めて見るような多角形に補助線を引いたり、グラフの意味を読み取ったりするにはある種の「ひらめき」が必要のようにも感じられます。

しかしひらめきやセンスと言ったとたんに、勉強のしようがなくなってしまいます。自分にはセンスがない、と言って終わらせてしまい図形を見ただけで苦手意識が生まれてしまう…。これは損な考え方です。

図形で補助線を引くのは「思い付き」で引いているのではありません。理屈で考えて、「ここに線があればこの形が生まれるのではないか」と仮説を立てているのです。元の図形に直角や平行線などに関係しそうな要素があるのを読み取ってこそ、補助線の引き方を思いつくでしょう。図形問題こそ、センスやひらめきに頼らず、論理的思考力を総動員して解くべきなのです。

図形やグラフの「理屈」とは何だろう

図形には理屈があります。そのベースにある要素は、三角形や四角形、平行線などの性質です。正方形なら四辺の長さが同じ、4つの角が直角といった性質があります。円なら、中心から円周までの距離はどこも同じですね。そうした性質が分かっていてこそ、「この問題の図形にどんな意味が隠れているのか」を考えられるようになるでしょう。

グラフの読み取り問題も同様です。このグラフは増えているのか減っているのか、単位は何か。上下の折れ線に何か関係があるか。そうしたものの見方ができてくれば、グラフから意味を読み取りやすくなります。

小学校低学年から図形の理屈に接する機会は残念ながら少ないです。そのチャンスとして夏休みには毎日の気温を記録したり朝顔の観察などするのですが、自分でグラフをつくってその意味を読む経験まではなかなか進めません。豊富に用意された問題に取り組んで、図形の理屈に触れる経験を増やしていくことはとても重要です。教科書や問題集では図形に書き込みをしますから、意外に反復学習はできません。タブレットなどで行うオンライン学習が有利なのはこの点です。ぜひ図形問題に反復的に取り組んで、理屈を身につけていきましょう。

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