読むことと書くことは表裏一体

いつもブログを読んでいただき、誠にありがとうございます。
前回のブログでは、私が掲げている大きな目標とそれに絡んでフィンランドの教育メソッドについてお話しさせていただきました。
フィンランドの教育メソッドは本当に素晴らしいものですので、また別の機会でお話しさせていただこうと考えています。😊

ちなみに、本日は「読むことと書くことは表裏一体」という視点から少しお話しさせていただこうと考えております。

早速、下記の例文を見てください。

(例文1)
私が好きなことは休みの日に自分の部屋でマンガを読みます。

(例文2)
私が考えるチームワークのメリットは、一人では乗り越えられないことも他の人と協力すれば乗り越えられるからです。

上記の例文は明らかにおかしいですね。
なぜなら、主語と述語が対応していないからです。
例文1の主語は「好きなことは」で(※厳密には「ことは」だけですが)、述語は「読みます」となります。述語の部分がおかしいですね。この例文の場合、述語は「読むことです」になるべきですね。
次に例文2を見てみましょう。
例文2の主語は「メリットは」で、述語は「乗り越えられるからです」となります。この例文の場合、述語は「乗り越えられる点です」などになるべきですね。

文を書かせると、このようなミスをする小学生が意外に多いと言えます。
(※お子様が書いた文章で同じようなミスを見たことがある親御様も多いかと思われます)

では、なぜ上記のようなミスをしてしまうのか?
どうすれば改善できるのか?

この問いかけに対して、「ただのうっかりミスだからそれほど気にする必要はないだろう。」「自分の書いた文章をしっかり読み返す習慣を身につけさせれば改善されるだろう。」などの答えを想像される方が多いと思います。

それでは、それに対する筆者の見解を述べさせていただきます。(※あくまで私個人の見解です)
筆者の見解は「いいえ」です。
筆者の長年にわたる指導経験からすると、単なるうっかりミスが原因である生徒もいますが大半は違います。また、読み返させてもミスに気づかない生徒はたくさんいます。
そのため、何度注意・アドバイスしても同じミスを繰り返してしまうという小学生をたくさん見てきました。

では、何が原因なのか?
筆者が見出した答えは、「主語・述語の働きをする文節をおさえながら文を読む習慣が身についていないからです。
突然、「文を書く」という視点から「文を読む」という視点に切り替わったので「なんのこっちゃ???」と思われる親御様もいらっしゃるかと思います😅
しかし、冒頭でお伝えした通り「読むことと書くことは表裏一体」です。

よって、「主語と述語が対応していない文を書く」というミスを改善させるには文節の関係に注意して文を読む練習を徹底することにあると考えます。

今回も長い話になってしまいましたね。
最後に一つだけお伝えさせていただきます。
第一回のブログでも文節どうしの関係に注意を払って読む習慣の大切さについて述べさせていただきましたが、「何事も基本が大切」です。
一気に「読む力」「書く力」が伸びる、魔法のような学習法は残念ながらありません。
(※おまじない程度のテクニックならありますが・・・)
筆者は常に「目指すゴールはハイレベル、しかしやることは単純」であるべきと考えています。ハイレベルなことを目指すためには、何か特別なことや尖ったことをしなくてはならないと考える方も多いかと思いますが、決してそのようなことはありません。
そのため、チアスタディは本質的な読解力の育成を目指し、地道に訓練することを目的としたカリキュラム編成になっています。
子どもたちが、基本を大切にコツコツ学習に取り組み、本質的な読解力を身につけてくれることを私は切に願っています。

チアスタディのカリキュラムはこちら

いかがでしたか?
少しでもお役に立てる独り言になれば幸いです。
11/11をめどに更新予定です。
それでは、また。