【読解力アップ】低学年から文節の働きについて勉強するべき理由

チアスタディでは、低学年のうちから文節に区切る問題など、文節関連の学習にたくさん取り組んでもらいます。そのため、『文節の働き』という学習テーマを各ステージに組み込んでいます。

一般的な塾や学校の学習カリキュラムと比較すると、低学年のうちから文節関連の学習にたくさん取り組むことは稀と言えるでしょう。

では、何のために取り組むのか?
それは、一文を正しく読解するためには文節どうしの関係に着目しながら情報処理する「習慣」がとても重要だからです。

学年が上がるたびに文章の内容はどんどんレベルが上がります。(※中学受験の塾用テキストの場合、小4からぐっとレベルが上がるケースが多いです)
最難関中学の入試問題になると、大人でも読解するのに苦労する文章も多々出題されます。
結果、少し読んでわからないから読解することをあきらめてしまうお子さまが非常に多いと言えます。
(※筆者は大人でも少し読んでわからないからあきらめてしまう方が多いと感じていますが・・・)

そんな時に役立つのが「文節どうしの関係に着目して読解する」という習慣です。

意味がよく分からない一文が出てきたなら、まずは文節に区切り、「どの文節が主語で、どの文節が述語なのか、係り受けの関係はどうなっているか」と分析することが大切です。
そうすることで、多少意味が分からない言葉が出てきても「一文の要点」をおさえることができ、ひいては文章全体を的確に読解することにつながります。
つまり、文節どうしの関係に着目して情報処理するというスキルは文章を深く読む姿勢につながります。

「書かれている内容がわからない」という子どもたちに、「もっと集中して読みなさい」と伝えている先生やご父兄をよく目にします。
「集中して読みなさい」と言われても、子どもたちは「どうすればいいの?」と困ってしまいます。
そんな時は「文節に区切って、文節どうしの関係を考えながら読んでみよう。」と伝えてあげましょう。こちらの方が、より具体的な指示となり、子どもたちも安心すると思います。

学校や塾でも文節関連の知識を学習します。
ただ、残念なことに「なぜ学ぶのか?」という学ぶ目的をしっかり伝えられる機会は少ないと思われます。
大人、子どもに関係なく言語情報の読解力が高い人は自然と文節どうしの関係に着目しながら情報処理しています。(※まさに、「習慣化」しているレベルと言えます)
ただし、一足飛びにそのようなスキルを身につけることはできません。
だからこそ、チアスタディでは低学年のうちから文節関連の学習を大切にしています。

何事も良い「姿勢」や「習慣」を身につけるには時間がかかります。
(※逆に悪い「姿勢」や「習慣」を身につけるのは簡単ですが・・・)
そのため、『低学年のうちから文節関連の学習に取り組むことが大切である』と考えましょう。

それでは、また。

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