読解力はなぜ大切?
読解力を身につける勉強方法とは?
地図や実験データの読み取りを身につけたい
社会では地図が、理科では実験データなどが出題されることも増えています。そうした資料について正しく読み取り、正解を導くのは、単純な暗記学習では手に負えません。早くから読解の練習を行って読み取り力を身につけましょう。
社会科って暗記科目じゃなかったの?
社会と言うと、人名や年号、地名など、覚えることが多くて苦労したと言う人が多いですね。子どもたちにも「社会は暗記だ!」ととにかく覚えさせようとされる親御様も少なくありません。しかし、今の難関中学受験の社会の問題は暗記だけで解けるようになっていません。
たとえば地図が資料として示されて、その地域の地形から産業などを考えさせるといった問題があります。暗記した複数の内容を組み合わせて、理屈を引き出すことで正解に近づくことができます。本来小学生は覚えたことを自由に組み合わせてそこに「お話」を見つけ出すのが得意なのですが、物事の関係性を無視して「順番に覚えていく」という学習法が、子どもたちの思考力を損なっていることがあるとすれば気をつけなければなりません。
難関中学の社会は暗記物という意識を捨て、項目の意味や関連性を考えられるように導いてください。非言語的な領域の読解力を身につけることができれば、地図の読み取り問題にも落ち着いて対処することができるでしょう。
実験データの数表から目をそらしてしまう人が多い…
理科が好きでないという人にとって、数表の問題は大敵です。配点は高いのに、初めから数表が目に入らないで問題を解くところまでいきません。数字だけが並んだ数表は、そこに意味を見出すのが難しいのです。Aをすれば数字が増えて、Bをすれば数字が減っている、という物語を見つけ出せれば正解に近づくのですが、苦手意識があって数字が目に入ってこない状態になってしまうと大きな損をします。
ただばらばらに見える数字の表には、物語が隠れています。それを読み取ることができるのは、非言語領域の読解力を身につけた人です。難関中学の受験問題に取り組む前に、非言語領域の読解力を育てるようなカリキュラムに触れておくことが重要です。