難関私立中学校の出題傾向と読解力(1)

読解力はなぜ大切?
進学・受験と読解力の関係とは?

難関私立中学校の出題傾向と読解力(1)国語

国語の長文読解方法を子どもに教えるのは、親にとってなかなかのハードルです。算数や理科と違って、論理的に解法を教えることができず、また同じような類題を大量にこなして知識を定着させるという勉強方法ができないからです。一方、難関私立中学の国語の問題は量も増え、難しい記述問題も増える傾向にあるようです。

長い文章を分解して整理できる力が基本となります

難関と言われる私立中学校の国語の過去問を見ると、かなり長く内容も難しい文章が出題されており、驚いてしまう保護者様も多いです。普段あまり触れたことのない長文にどう取り組めば良いのか、途方に暮れるという声が聞こえます。

ただ、焦って長文を大量に読むといった非効率な勉強をしてしまうと、時間ばかり使って何も身につかない結果に。大事なのは、どんなに長い文章でもそこには文や段落どうしの関係があって、理屈が成り立っていると理解すること。接続詞の働きなどに着目しながら、文や段落どうしの関係を整理していけば、必ず正解にたどり着くことができます。入試問題とはそうやってつくられているのだから当然ですね。

この整理法を身につけたうえで、長文を読むのに慣れていけば、読みこなしの速度も上がり、難題と思われる長文問題にも対処できるようになるのです。

時事・歳時、ことわざなど幅広い知識が不可欠!

国語は扱われている文章の内容の難しさという要素も重要です。小説やエッセイで人の気持ちを考える練習をしてきた人が、急に入試問題で政治や経済の話題を出されて、内容が全然入って来なかったと嘆く声があとを絶ちません。日本の文章では季節、歳時のテーマもとても大切ですが、これにも慣れが必要です。四字熟語やことわざなど知識領域の学習にもしっかり取り組んでおかなければ対処できないということもあるかもしれません。

そのため、難関私立中学校の国語の難問に取り組むには、単に「文章を読む力」だけでは不足です。政治や経済、時事・歳時の話題やことわざなど、幅広い知識を習得しなければなりません。昔はテレビや新聞のニュース、親などの大人との会話の中で少しずつ頭に入ってきた内容を、意識して取り入れなければならないのが実情です。

問題集を開いてそんな言葉が出てきても、親としては「辞書を引きなさい」としか言えないのでは心もとないですね。意識的に幅広い分野の内容に接するようにするためには、そうした入試問題の出題内容まで意識して準備されたカリキュラムを受けるべきです。「チアスタディ」は「算数」「理科」「歴史」「政治」「経済」「行事」「時事」など全20ジャンルをテーマに問題文を作成しており、語彙力も身につけて長文読解問題に対処できる素養を獲得できます。

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