難関私立中学校の出題傾向と読解力(2)

読解力はなぜ大切?
進学・受験と読解力の関係とは?

難関私立中学校の出題傾向と読解力(2)算数

昨今の私立中学入試の算数の問題は出題傾向が変化してきていると指摘されます。問題文が長くなり、図や表、グラフなどの資料を与える問題が増えたなど、高い読解力を求められるようになってきたことが一因です。また、記述式の問題が増えて、途中の考え方をしっかり説明できなけれな得点できない問題が増えたことも一因のようです。対処方法を考えていきましょう。

長い出題文や図表などの資料に対応するための「力」とは

算数の出題文が長くなる傾向が続いています。また、図表やグラフが資料として添えられる問題も珍しくありません。慣れていないとあわててしまって、重要な情報を見過ごしてしまったり、あせって簡単な計算部分で間違えたり。後悔してもしきれないですね。

算数の問題でも、長い出題文の中には「理屈の流れ」があります。落ち着いて、「何と何を組み合わせて何を求めるのか」を読み解くことができれば正解できる確率は高まります。図表などの資料には、解答には使用しない数字なども出てきますから、結局は問題文を良く読み解いて、必要な要素を見つけ出すことが欠かせないのです。

そのためには、長い問題文を読解、整理する力を身につけることです。これは「次の計算をしなさい」というだけの練習問題をいくら解いても身につかない力です。図表などの非言語的な領域も含めて、問題文を読解するという専門の勉強をするべきです。

順序良く考え方を説明できるのは、読解力にかかっています

記述式の問題では「何となく正解の数字は出てきたけど…」という解答が通用しません。まずこれとこれを計算して、出てきた答を使って、この計算をして、という順序立てて考え方を整理し、組み立てる表現力が必要となります。答えの内容を人に説明する練習なども効果的と言われますね。

こうした順序立てた表現力も、読解力が土台となり身につく学力のひとつ。読解力は求められる内容を整理して、その求めに応えるための力です。しっかりと読解力を身につけていれば、記述式の問題にもあわてることはありません。

論理的に考え、論理的に記述するためには、算数の問題であって自分の頭の中に「接続詞」や「助詞」を意識し、順序立てて考える力が必要です。この力、実は小学校でも塾でもなかなか扱ってくれません。読解力専門のオンライン学習である「チアスタディ」で、マイペースで取り組むことでようやく手に入れられる力と言えるのです。

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