読解力はなぜ大切?
読解力は文章を読んで内容を理解する力、ですが、実際には友達との会話でも、家電の取扱説明書を見るにも役立つ、「人生を切り開く」のに不可欠です。もちろん受験にもとても大切。でも何となく問題集を解いても身につきません。その意味を考えていきましょう。
「読解力は国語で身につける学力」と思っておられませんか? 国語の文章を読めない子に算数の文章題を出しても、解けないかもしれません。読解力とは科目学習の枠を超えた「基礎学力」です。読解力が土台となって、その上に国算理社の科目学習を積み上げるからどの科目もできるようになるのです。スポーツでも、筋トレやストレッチで身体をつくるからこそ、バッティングなど各種目のスキルを効率よく習得できますね。
読解力が重要と言われる理由を、詳しく考えていくことにしましょう。
読解力とは何でしょうか?
それは、読んで字のごとく文字や図・グラフなどを使い表現された情報を「読んで理解する力」です。そして、「読解力」とは教科学習にだけ求められる学力ではなく、日常生活の様々な場面で求められる学力だと思います。たとえるなら、「心の筋肉」のような学力です。
「読解力」とは何かを考える上で重要なことは、「理解する」という部分です。
では、「理解する」ためにはどのような力が求められるでしょうか?
それは「考える力」です。(「分析する力」と言い換えてもいいですね)
ここから、もう一段階話を深めましょう。
では、「考える力」を育成するためには何が必要でしょうか?
それは、「知識」と「スキル」です。
例えば、算数の問題の解法を考えるためには、基本となる論理や計算方法、記号の意味など基本的な「知識」や「スキル」を知っておく必要がありますね。
そのため、「読解力」の育成にも情報を正しく読み解くために求められる基礎的な「知識」と「スキル」の習得が欠かせません。むやみに文章を多読しても「読解力」は高まりません。
話を整理しましょう。
「読解力」とは「読んで理解する力」です。
そして、「読解力」を高めるためには「考える力」を高める必要があり、そのためにも文節の関係に注意して読むスキルなど基礎的な「知識」と「スキル」の習得が重要ということです。
たくさん本を読んだら「読解力」が高まるという抽象的なイメージを抱かれている方が多いと思われますが、そうではありません。
読解力について正しく理解する
7つの質問
読解力って何? 全教科の成績を上げるのに役立つって本当?ここでは読解力の本当の意味を知り、それを身につける方法について考えます。
日能研会員の皆様へ
もっと読解力を伸ばせるでしょうか?
国語だけでなく、算数や理科、社会にだって読解力は大切。先生の言葉を理解するのも読解力で差がつきます。具体的に勉強方法を知ると役立ちます。