読解力はなぜ大切?
読解力について正しく理解する7つの質問
読解力がないと成績が上がらない理由は?
読解力と聞くと、国語に限った能力のように思われていることが多いのですが、実は非常に影響範囲の大きいものです。そもそも読解力とは「内容を読み取って解釈する力」のこと。算数や理科などあらゆる分野の成績に関係しています。
算数の成績に読解力がどう関係しているの?
たとえば算数の問題で、「何人でしょう?」と聞かれたら「〇〇人」と答えることが大切ですね。聞かれていることにきちんと答えるのです。ところがけっこう多くの人が計算をして答えが出たらそのまま「〇〇」と数字だけ答えてしまいます。間違いじゃない、と思うのですが、その数の意味を分かっていなければ少し複雑な問題になったとたんに答えが出なくなってしまいます。
文章題となると、読解力はさらに大切です。「木が5メートル間隔で10本立っています」と言われたら、間隔の数は木より1つ少ない9だな、と解釈しなければなりません。ただ5×9や5×10の計算ができるかどうか、ではないのです。
先生の話を聞くこと、教科書を読むこと。すべて読解力です
教室で先生の話を聞くことは、話の内容を黒板に書かれた内容や教科書の内容と結びつけて解釈する、とても難しい読解の作業です。読解力が不十分だと、最後に耳に入った内容だけで反応してしまったり、課題に取り組むのに遠回りしてしまったり、そうしたことがすべての科目の成績に関わっていると言っても過言ではありません。
読解力が足りないために、友達との会話でも損をしてしまう人は少なくありません。今重視されている「コミュ力」(コミュニケーション能力)は読解力の上に成り立つもの。人生を切り開いていく力につながっていくのです。