読解力はなぜ大切?
地域ごとの人気校の出題傾向と読解力の勉強法
中部・愛知ではどう学ぶ?
公立高校の授業料無償化や、そもそも児童生徒数が減少傾向である、ということを背景に、愛知県、中部地方では私立中学の受験は減少傾向だとも言われてきましたが、改めて受験熱が高まっているとも言われます。さて、対策は?
公立高校の中高一貫化などで中学受験熱が再燃?
愛知県では「公立に通わせたくない家庭が増えた」と言われることを危惧したためか、公立高校4校が中学校を併設、中高一貫化することとなり、入試の風景がずいぶんと変わってきそうです。学校によっては全県からの通学が可能になるようで、大きな人気を集める可能性があります。
こうした傾向も受けて、中学受験機運が大きく高まるとも言われています。
愛知県などは1月~2月にかけて入試日程がばらけており、東海・南山・滝などの人気難関校は1月末~2月初旬に入試が実施されます。
関東に比べて学校数がやや限られていることから併願パターンは安定していると言われますが、ただし、各校の入試日の変更などで併願しやすさが変動することもあり、注意が必要です。
他者の考えを理解して、自分の考えを組み立てる力が求められている
そんな愛知、中部地方の中学入試について、出題傾向を見ていきましょう。中学入試の機会が増え、受験者数が拡大するとなると、各学校がその狙いに応じた「良い生徒」をとりたいと考えるため、出題が個性化し、やや難化する可能性があります。
すでに国語では、経験や体験に基づいて答える問題や、会話文から考えさせるといった出題も目立っています。人の考えを理解する力、幅広い角度から物事を考える力が求められてきていると言えそうです。算数でも計算問題が減少し、与えられた材料を組み立てて考える応用問題が増えてきているようです。
こうした傾向を見ると、まずしっかり問題文や与えられた素材を読み込んで理解する力を身につけなければなりません。慌てて問題をパッと見て答えるような形ではなく、素材から自分の考えをまとめて表現する力が大切だと言えます。