いつもブログを読んでいただき、誠にありがとうございます。
今年のゴールデンウィークが終わりましたね。
筆者は毎年ゴールデンウィークが終わると受験モードのギアが入ります・・・
完全に職業病ですね😅
さて、早速本題に入りましょう。
前回のブログ(子供たちの作文力は低下しているのでしょうか?① 4月27日更新)では、「最近の子供たちの作文力はどのようなものか?」という問いかけに対して、賛否両論あることを前提に筆者は下記のように自身の考えを述べさせていただきました。
「個人によるが、相対的に見ると子供たちの作文力は低下傾向にあると思う」
そして、今回のブログでは作文力が低下傾向にあると考える原因について筆者の考えを述べさせていただきます。
下記ご確認ください。
●原因①:デジタルメディアの普及
メールやLINEなどデジタルメディアが普及することに伴い、子供たちの日常生活に下記の傾向がうまれたと筆者は考えています。
傾向①:短文や非言語での意思伝達が増えた
傾向②:日常生活において文章を手書きする機会が減った
具体的に説明します。
まず、傾向①は子供たちの作文力の低下に少なからず影響があると思います。
短文やスタンプなど非言語での意思伝達が当たり前になると、子供たちは文章内容をじっくり深く考える習慣が薄れるだけでなく(※わかりやすい文章を書こうとする意識が薄れるだけでなく)、考えること自体面倒になる癖がついてしまう恐れがあると感じます。
事実、筆者が西宮北口にある隠れ家的な教室で開講している独自の作文教室で指導していると、書く内容をじっくり考えることを面倒くさがる子供たちが増えていると感じることがあります。
また、傾向②も問題と感じています。(※筆者が作文教室を開講した理由の一つでもあります)
デジタルメディアでの意思伝達は当然、パソコンやスマホなどデジタルデバイスを使用します。これは非常に便利ではありますが、これが子供たちの作文力の育成の邪魔をしているのでは?と感じることがあります。効率が上がると効果が薄れるというトレードオフの関係と言い換えられるかもしれません。
デジタルデバイスの利点は修正が楽という点です。手書きで文章を書く場合、修正すべき部分を消しゴムで消して一から書き直すという手間が発生しますが、デジタルデバイスならば一瞬で消して修正できますね。意外にもこれが原因となり、子供たちは書く内容を深く考えなくなるのでは?と感じます。言い換えると、文章の扱い方が雑になる可能性があるということです。
手書きで文章を書く場合、書き直しの作業負担を減らすために子供たちは書く内容を深く考え、慎重に書き進めざるを得ない状況に追い込まれます。この状況が理屈抜きにして「推敲する」という姿勢を身につけることに役立っていると筆者は考えています。
論理的に文章を書くスキルが未熟な子供たちにとって「推敲する」という姿勢を身につけることは何よりも大切です。デジタルデバイスはあくまで「手段」でしかなく、最も大切なのは書く内容、つまり「中身」ですので。
筆者の子供のころ「文通」は手書きの手紙で行われるものでしたが、あれは作文力の育成に大いに役立っていたと思われます。
●原因②:「聴く」力の低下
「聞く」ではなく「聴く」になっていることが重要です。「読むこと」と「聴くこと」はともにインプットする力です。よって、「聴く」力が高いお子様はインプットする力が高いおかげで言語は真似る力も高く、ひいては作文力も伸びやすい傾向にあると筆者は自身の長年の指導経験を通じて考えています。
そのため、筆者は作文教室の無料体験授業に参加しているお子様に、あえて下記のような指示を口頭で出すことがあります。
「その一文を○○○○のように書き直してごらん。」
「○○○○」の部分は長目で表現的にも少し難しい一文にしてそのお子様の「聴く」力を測っています。つまり、私が口頭で伝えた内容を一発で書けるかどうかがポイントです。
予想通り、一発で書けたお子様は作文力が高いレベルで向上する傾向にあります。
「聴く」力は専門用語でいうと「傾聴力」と言われますが、これは日常生活のコミュケーション頻度が大いに影響すると思います。昔はゲームなどの娯楽がなかったため、必然的に子供たちは外で遊ぶことが多い上に日常生活で大人と会話する機会も多かったと思います。筆者の経験で誠に恐縮ですが、筆者も小学生の頃はゲームではなく公園で友達と遊んだり、虫採りや魚釣りをして遊んでいました。今の世の中では考えられないことですが、大阪市内から地図を片手に二時間以上自転車をこいで魚釣りに行っていましたね(笑)そのような社会環境が子供たちの「傾聴力」を高めることに役立っていたのではないしょうか。
筆者の人生を振り返ると、私の「傾聴力」の先生としてぱっと思い浮かぶのは紙芝居のおじさんでしょうか。
自転車の荷台に木製の大きな箱をつみ、毎日いろんな公園や空き地に出没する紙芝居のおじさん。小学校低学年の頃、紙芝居のおじさんを友達といっしょに探し回り(※アイドルの追っかけのようなものでしたね😄)、ミルクせんべいをほおばりながら夢中に紙芝居を観ていました。今でも紙芝居のおじさんの顔をはっきりと覚えています。子供の頃のヒーローでしたね(笑)
ちなみに、幼少期にたくさん絵本の読み聴かせをしてもらったお子様や小学校受験されたお子様も「傾聴力」が高い傾向にあるという印象です。
まだ考えていることがありますが、長くなりましたので本日はここまでとさせていただきます。
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キャンペーン情報紹介ページ
少しでもお役に立てる独り言になれば幸いです。
次回は5/25をめどに更新予定です。
それでは、また。