読む速さは大切でしょうか?

いつもブログを読んでいただき、誠にありがとうございます。
各学校で入学式が終わり、いよいよ新年度が始まりましたね。
毎年の話ですが、縁あって関わらせていただいた子供たちが中学校生活を通じて新たな出会いにたくさんの刺激を受けて、己を深く見つめる機会に恵まれ、大きく成長してくれることを心より祈っています😄

さて、早速本題に入りましょう。
筆者は今年もおかげ様で新しい子供たちとの出会いに恵まれております。
そんな中、保護者様より下記のような質問をよく受けます。

「どうしたら文章を速く読めますか?」
「文章を速く読むことは大切ですか?」

上記のような質問に対する回答は簡単なようでなかなか難しく、講師によって考え方は様々だと思われます。そのため、ここで述べさせていただくことはあくまで筆者の私見、まさに独り言とご認識ください。

テストには時間制限があるため、当然「時間を意識して読む」ことは重要です。
ただし、「受けた模擬テストの答案用紙に空白が多かった」ことの原因を「読むスピードが遅い」と結論付けるのは禁物かと思います。

筆者が今まで数えきれない子供たちの成績にコミットするために、子供たちの問題用紙&答案用紙を眺めながら「ああでもないこうでもない」と悪戦苦闘してきた経験からすると、結局テストで時間内に高得点を取るために求められる力は「答えにできるだけ早くたどり着く力」だと思います。

では、答えにできるだけ早くたどり着くために求められる力は何かと考えると、それは文章に書かれている内容を的確に理解する力です。
すると、結果的に文章を速く読むことよりも学んできた読解スキルを使い文章を深く読むことの方が重要であるという結論にいたります。
ただし、「深く読む」=「ゆっくり時間をかけて読む」という意味でありません。
のんびりとマイペースに読めばいいと言っているわけではありません。

前述の通り、テストには時間制限があるため、「時間を意識して読む」ことは重要です。
文章に書かれている内容を的確に読解する力が身についていないのに、「速さ」ばかりを求めることは禁物だと筆者は考えているということです。

そもそも「係り受けの関係に注意し一文を情報処理する」「指示語の指し示す内容をおさえながら読む」「場面の変化をおさえる」「意見に対する理由をおさえる」など学んできた読解スキルを使い深く文章を読むと、文章全体の構造や書かれている内容を理解しやすくなるため、ある程度テンポよく読めるようになり、自然と速さも生まれるものです。

以前ブログ(『読書』と『読解』が交わる究極の一点とは? 2023年12月更新)で紹介した筆者の教え子の話も「深く読むこと」の大切さを物語っている事例だと思います。(※かなり極端な事例となりますが・・・)

チアスタディのカリキュラムについて、詳しくは下記をご覧ください。
カリキュラム解説ページ

それでは、本日のブログはここまでにさせていただきます。
少しでもお役に立てる独り言になれば幸いです。
次回は4/27をめどに更新予定です。
それでは、また。