随筆文の読解方法

いつもブログを読んでいただき、誠にありがとうございます。
来週いっぱいで筆者にとっても今年の入試が終了予定です。
あともうひと踏ん張りです。後悔なきよう最後まで受験生とその保護者様をサポートしたいと思っています💪

さて、今回は「随筆文の読解方法」に焦点を当てたお話をさせていただこうと思います。

私の過去の体験上、随筆文の長文問題を読ませると下記のような感想を述べるお子様が結構いらっしゃいました。

・「いろんな話が出てきてよくわからなかった。」
・「作者の意見がどこにあるのかよくわからなかった。」
・「あっちこっちに話が飛んでよくわからなかった。」

では、何故上記のような感想を述べるのでしょうか?
それは、随筆文が物語文と論説文を足して二で割ったような文章だからです。
具体的に説明します。
随筆文とは、作者の過去の体験とそれに対する作者の感想を述べるという構成になっている文章です。(※だから、「いろんな話が出てきた・・・」という感想が出てくるのですね😅)

そして、「作者の過去の体験」の部分は「作者が主人公」の物語文と捉えて読む必要があり、「作者の感想」の部分は論説文的に読む必要があります。
つまり、随筆文は物語文の読解スキルと論説文の読解スキルの両方が求められるため、子供たちにとっては非常に難易度が高い文章ジャンルと言えます。
一方で、指導する側の立場からすると、随筆文は物語文と論説文の読解スキルを同時に復習できるため「一石二鳥」と評価できる文章ジャンルです。そのため、私個人的には随筆文の指導は大好きです😄

そして、随筆文の読解においてまず求められる読解スキルは「作者の過去の体験の部分とそれに対する作者の感想の部分を分けて読む」ということになります。言い換えると、「とある体験に対する作者の感想がどの部分で述べられているのか」という感じで体験と感想を対応させながら読む力が求められます。
これが子供たちには難しいのです😅
特に高難度な随筆文になると、体験と感想のペアがいくつも出てくるので、子供たちの頭の中で話がこんがらがってしまう危険性があります・・・
しかし、上記の視点を意識して随筆文を根気強く読み続けることが読解力の育成に大いに役立つと認識ください。

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それでは、本日のブログはここまでにさせていただきます。
少しでもお役に立てる独り言になれば幸いです。
次回は2/17をめどに更新予定です。
それでは、また。

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