カリキュラムの評価の仕方

いつもブログを読んでいただき、誠にありがとうございます。
今回のブログは今年最初のブログとなります。
今年の入試も少しずつですが落ち着いてきましたね。ただし、筆者が関わっている生徒の中には2月に入っても受験される生徒がいますので筆者個人はまだまだ心穏やかにはなれませんが・・・

さて、今年最初のブログということもあって気合が入りすぎているせいか、逆に空回ってしまいなかなか良いネタが思い浮かばずパソコンの前でもがいております😅
もがいているうちに、一つ思いついたことがあります。
それは、毎年この時期(※新年度開講前)に筆者が親御様からよく受ける質問についてです。

では、その質問の内容はどのようなものか?
それは「どの塾のカリキュラムが一番いいと思いますか?」です。

「え?!日能研の先生にそんな質問が舞い込んでくるの?」と思われる方が多いでしょうね😅
ただ、これには理由があります。
私が西宮北口の隠れ家的教室で独自の作文教室を開講しているというお話を本ブログでも何度かお話させていただいたかと思います。そして、その作文教室には日能研生だけでなく、他塾にお通いの生徒もたくさん通われており、日々様々な相談事を私は受けています。そのため、上記のような質問をよく受けるとお考えください。勿論、私がざっくばらんな性格で、なおかつ各ご家庭の学習ニーズを最優先する性格であることも多少影響している面もあろうかと思われますが・・・

では、早速私の考えをご説明させていただきます。
ただし、あくまで私が考えるカリキュラムの評価の仕方についてブログで述べられる範囲でお話させていただきます。
下記ご確認ください。

ポイント1

チェックすべきは「通常授業」のカリキュラム

基本的にはどの塾も授業の建付けは「通常授業+志望校別などの特訓授業」となっていますね。
そこで、最も重要なのが「通常授業」のカリキュラムだと筆者は考えています。
なぜなら、「通常授業」を通して身に付ける学力が「土台」となるからです。また、その塾の教育理念・コンセプトが最も反映されるものだからです。
よって、各塾が最も差別化するべきポイント、言い換えると各ご家庭が最もチェックすべきポイントは「通常授業」のカリキュラムであると考えるべきです。
ところが、何故か「志望校別などの特訓授業」のカリキュラムにフォーカスが当たり、そこで差別化競争が起こってしまっている風潮が見受けられ、筆者は本末転倒であると感じています・・・

ポイント2

合格実績だけでカリキュラムを評価してはいけない

私も過去カリキュラムを散々作成してきた人間ですが、カリキュラムを考える作業とは「編集」や「作曲」に近い作業だと考えています。
例えば、短編小説集でも小説を並べる順番によって読者の感じ方や評価は大きく変化すると思います。
これと同じで、例えばA塾とB塾が同じような学習テーマを抽出していても各塾が掲げる目標とその実現のために考案された学習スケジュールなどが異なってくると期待できる学習効果は変わってきます。
よって、大切なことは「お子様の志望校や現状の学力課題に合ったカリキュラムかどうか?」という視点を持つことが大切という意識を持つべきです。単純に「最難関中の合格実績」などを通して「通常授業」のカリキュラムの良し悪しを評価すべきではありません。特に、国語のカリキュラムは。

私も縁あって最難関中を目指すお子様と関わることが多かった人間ですが、塾によっては最難関中の合格実績へのこだわりが強く、テキストを見ると通常授業のカリキュラムもそれを意識したカリキュラム編成になっていると感じる塾もあります。(※「この学習テーマを小学〇年のこのタイミングで扱うのか?クラス帯によっては難しいのでは?この学習テーマで学ぶテクニックが不要な学校も多いし・・・」などの感想を抱くことがあるなど)
良い意味で「万能」であることを捨て、特定の学習ニーズに特化したカリキュラムであると評価できますが、それだけにご家庭の学習ニーズ次第では慎重に評価すべきカリキュラムであると言えます。

話をまとめます。
上記二つの視点を大切に、各塾の先生に「なぜこの単元が取り上げられているのか?」など色々質問し、無料体験授業などにも参加されてカリキュラムを評価いただけると良いと思います。

チアスタディのカリキュラムはこちら

いかがでしたか?
少しでもお役に立てる独り言になれば幸いです。
次回は2/3をめどに更新予定です。
次回は読解メソッドの話に戻ろうと思っています。
それでは、また。

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