「おまじない」的な読解メソッド

いつもブログを読んでいただき、誠にありがとうございます。
今回のブログが今年最後の更新になります。
早いものでこのブログを書き始め、一年が経過します。最近では「K先生ですよね?」とお声がけいただけるようになりました。本当にありがたい話です。

さて、パソコンに向き合いながら今年最後のブログに何を書こうかとあれこれ思案中ですが、時期的にどうしても今年縁あって関わらせていただいている受験生の子供たちやその親御様のことを考えてしまいます。
ということで、今年最後のブログには受験生の子供たちにエ―ルを送る意味で「おまじない」的な読解メソッドについて書かせていただこうと思います。下記ご確認ください。

●おまじない1
困った時は傍線を伸ばしてみよう!!

国語の問題では下記のような問題がよく出題されますね。

問:傍線部「賛否両論する意見」とありますが、これはどういうことですか。文章中の言葉を使って二十字以上三十五字以内で説明しなさい。

上記のような問題でなかなか答えが分からず困った時はとりあえず傍線を文全体に伸ばしてみましょう。

こうすることで、傍線部分に縛られていた思考が一文全体に広がり答えが見えやすくなる効果が期待できます。具体的には下記の通りです。

①文の頭に指示語があり、それが指し示す内容が答えを考える上で重要な要素となる
②文の頭に「つまり」という接続語があり、一つ前の文の内容を使うと答えになる

●おまじない2
傍線部分に指示語が含まれている場合、
先に問題をチェックし解けるなら先に解いてしまおう!!

例えば、下記のような問題があったとします。

問:傍線部「これはまさに一石二鳥です。」とはどういうことですか。文章中の言葉を使って、二十字以上三十五字以内で説明しなさい。

傍線部の中に「これ」という指示語が含まれていますので当然指示語が指し示す内容が解答する上で重要になります。また、ご承知の通り指示語が指し示す内容はほとんどの場合指示語より前にありますのでこの問題は先に解ける可能性が高いと言えますね。ケアレスミスを減らす意味でも先に問題をチェックすると判断する方がいいでしょう。

●おまじない3
選択肢問題で悩んだ時は、読点の部分で区切り、
まとまりごとに内容をチェックしよう!!

国語の問題では、文章の内容と照らし合わせ、最も適した選択肢を選ばせる問題は頻出ですね。このパターンの問題はできるだけ得点しておきたいところです。
テストを受けている時、なかなか選択肢を絞り込めず困った時は読点の部分で区切り、まとまりごとに内容をチェックしてみましょう。そうすることで、答えを絞り込みやすくなる効果が期待できます。

一つお断りしておくと、上記はあくまで「おまじない」のようなものです。
最も大切なことは、物語文なら場面の変化をしっかりおさえる、論説文なら意味段落のまとまりをしっかりおさえる等、今まで学習してきた読解スキルを活かし、ケアレスミスを減らし得点するべき問題をしっかり得点することです。

ただ、入試本番はとても緊張するものです。
今までに感じたことのない緊張感の中、子供たちがケアレスミスをせず持っている実力をしっかり得点に結びつけるためには上記のような「おまじない」的な読解メソッドを心の中に持っておくことも子供たちにとって良いことだと私は考えているので今回書かせていただきました。

受験生のみなさん。
今までなかなか成績が伸びず悔しい想いをしたり、時にはご両親とぶつかったりなど大変な苦労を乗り越えてきたと思います。当然、親御様も必死に頑張る子供たちを支え続ける苦労は相当なものであったと思います。
しかし、それも後わずかです。
私は全ての受験生のみなさんとその親御様に後悔のない入試を経験してほしいと切に願っています。
ラストスパートです。頑張りましょう。
私も微力ではありますが、残りの期間関わらせていただいている子供たちとその親御様と損得を超えて向き合っていこうと思っています。

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長くなりましたので、今回のブログはここまでとさせていただきます。
今年一年間ブログを読んでいただき、誠にありがとうございました。
次回のブログは年明け1/20をめどに更新予定です。
それでは、また。

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