改めて重要になる読解力

いつもブログを読んでいただき、誠にありがとうございます。
今回はエピソードトークとなります。
偶然、前回のブログでお話した内容とリンクするお話を聴く機会がありましたのでお話させていただきます。

筆者は、縁あって11/5(日)にとあるセミナーに参加させていただきました。
教育業界で有名なコンサルタントや予備校経営者などが講師となり、大勢の塾・予備校関係者に
「時代の変化に伴い、教育ニーズはどう変化してきたか?」
「経営基盤をより強化するための管理手法とは?」

など様々なテーマについて講義するというものです。
数年前からセミナーで登壇する側にまわることが多くなったので、今回久しぶりに受講する側にまわり非常に新鮮な想いでした。

そして、そのセミナーの中で「これからの10年で塾・予備校業界はどう変わるのか?」という問いかけに対して登壇された先生方が自分の意見を述べるという場面がありました。
その中で、とある予備校経営者の方が下記のようなご意見を述べられました。

国語力が改めて重要になる。

「AはBより5cm短い。」という一文に対する「AとBどちらが短いですか。」という問いかけに答えられない小学生がいた。(※小6生と言われていたと思います)「5㎝短い」とあるから「差は5㎝」ということはかろうじて理解はしていたが。
「Aは – 短い」という主語・述語の関係をおさえられていたら、Aが短いとすぐに分かるのにそれができない小学生がいる。

将来を見据え、小学生のうちから通う作文教室のようなものがこれから求められると思う。

予備校経営者ということもあり、高校生に小論文指導をすることが多く、そこからの落とし込みで上記のご意見を述べられていましたが、筆者は非常に共感できたと同時に自分と同じ志を持つ先生と出会えて非常に勇気づけられました。

前回のブログ「主語・述語の関係に注意を払いながら文を読む習慣の大切さ」について述べさせていただきました。
今回の「AとBどちらが短いですか。」という問いかけに答えられなかった小学生の話は極端の事例であり、うちの子には関係ないだろうと思われる親御様が多いかと思われます。

しかし、今まで数えきれない小学生を指導してきた筆者からすると、大人が考えている以上に子どもたちは正しく一文を情報処理できておらず、それが原因で「文章を読めない」「正しい文章を書けない」という状況に陥っています。

「うちの子は塾に通っているから大丈夫」という考え方は厳しいようですが避けるべきかと思います。
なぜなら、塾では長文読解指導がメインとなり、「文節の関係に注意を払いながら一文を情報処理する練習」を行う余裕はほとんどないからです。つまり、一文を正しく情報処理できる学力があることを前提に学習指導する場所が塾なのです。

私がチアスタディを開発した理由・西宮北口にある隠れ家的な教室で独自の作文教室を開講した理由は全て今回の予備校経営者の方のご意見とリンクします。
予備校経営者の方は「国語力」という言葉を使われましたが、私は「読解力」という言葉を使います。使っている言葉は異なりますが、感じている課題は同じです。

前回ブログでもお伝えしましたが「何事も基本が大切」です。
小学生の頃から基本を大切にコツコツ学習に取り組み、本質的な読解力を身につけてくれることを私は切に願っています。

チアスタディのカリキュラムはこちら

いかがでしたか?
少しでもお役に立てる独り言になれば幸いです。
11/25をめどに更新予定です。
それでは、また。

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