説明的文章の読解メソッド①

いつもブログを読んでいただき、誠にありがとうございます。
早いもので、気づけば10回目の配信になりましたね。
今回からは説明的文章の読解メソッドについて数回にわたって説明したいと思います。

説明的文章は論説文・解説文・実験観察文などいくつかの種類に分かれますが、ここでは論説文の読解に焦点をあててお話させていただきます。

論説文の読解において基本となる読み方は「意見と事実を分けて読む」ということです。

では、なぜ「意見と事実を分けて読む」ことが大切なのか?
それは、論説文の読解において最も重要なことは「作者の意見をしっかりおさえる」ということだからです。

落ち着いて振り返ってみると、論説文の文章問題では「~筆者はどう考えていますか。」や「~筆者は何と言っていますか。」などの設問が多いことに保護者の方々も気づかれると思います。
つまり、(※ある意味当然のことではありますが)論説文の文章問題は「作者の意見をしっかり読み取れる読解力を持っているか」という視点が作問する上での重要な尺度となっており、そのためにも「意見と事実を分けて読む」という習慣がとても大切であると考えましょう。これは論説文の読解メソッドにおける「いろは」と言えます。

子どもたちは意外に考えながら文章を読んでいないことが多いですので😅、初めのうちは「一文を読むたびに意見か事実かを判定しながら読むようにしよう」と伝えてあげましょう。このように伝えてあげるだけでも、子どもたちの考えるスイッチがONになりますよ😄
ちなみに、私も「意見と事実を分けて読む」という習慣が出来ていない子どもに指導する場合は、一文を読み終わる度に「意見ですか、事実ですか」と問いかけながら指導しています!まさに、千本ノックをするかのように😃

最後に一点注意点をお伝えします。
子どもたちは意見と事実を見分ける際に、自分が「共感」できる内容を事実と判定してしまう傾向があります。ここは要注意です。
子ども、大人に関係なく人間とは「客観性」よりも「主観性」の方が優位に働く傾向にあり、自分が「共感」できることは世間一般当たり前のことと考えてしまうバイアスがかかりやすいと思われます。
この「共感」の罠には注意してあげましょう。

今回のお話はここまでです。
いかがでしたか?
少しでもお役に立てる独り言になれば幸いです。

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次回は今回お話した内容をもう少し掘り下げたいと思います。
4/29をめどに更新予定です。
それでは、また。