物語文読解の注意点④

いつもブログを読んでいただき、誠にありがとうございます。
今回は、物語文読解の注意点④について説明します。

今回お話する内容は、低学年のお子さまには少しレベルが高い話となります。
しかし、低学年のうちから知っておいて損はありません。
鉄は熱いうちに打て! 今回お話する読解メソッドを参考にして物語文の読解トレーニングを頑張ってください!

物語文を読解するときに大切なことは「主人公との対比」の関係に着目する視点を身につけることです。

では、「主人公との対比」とは何か?
分かりやすく説明するためにウルトラマンの話を例にあげます。
ウルトラマンの話は、正義の味方である「ウルトラマン」と悪者の「怪獣」が必ず登場しますね。
この「怪獣」はまさに「主人公との対比」の関係にあたります。
最近流行していた「鬼滅の刃」というアニメでいうと、鬼が「主人公との対比」の関係になるのでしょうか???(※すいません。筆者はテレビを見ないので、「鬼滅の刃」のストーリーを詳しく知りません・・・😅)

物語文を書く時、「主人公との対比」という関係を使うことはある意味定番テクニックと言うことができます。
なぜなら、作者は主人公を通じて自分の伝えたい「主題」を読者に伝えようと文章を書きますが、主人公と対比の関係になる登場人物を描くことは主人公をより輝かせることにつながり、ひいては自分の伝えたい「主題」をより引き立てることができるからです。
そして、この「主人公との対比」の関係に意識を働かせながら読むと物語文の「主題」をより的確に読み取れる効果が期待できるのです。

ちなみに、小説を例にあげると「走れメロス」はまさに「主人公との対比」という関係を活かした名作中の名作と言えるのではないでしょうか。
日本に生まれ育った人なら、だれもが一度は太宰治先生の「走れメロス」を読んだことがあると思いますが、主人公のメロスとディオニス王はまさに「対比」の関係にあると言えます。(※最後はディオニス王が改心し、「対比」の関係ではなくなりますが)
筆者の話で恐縮ですが、思春期・反抗期真っただ中にあった中学1年生の時に「走れメロス」を真剣に読んだ記憶があります😣
でも、一番好きな小説家は太宰治先生ではないという・・・😅

今回のお話はここまでです。
いかがでしたか?
少しでもお役に立てる独り言になれば幸いです。

次回は4/15をめどに更新予定です。
それでは、また。

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