物語文読解の注意点②

いつもブログを読んでいただき、誠にありがとうございます。
今回は、物語文読解の注意点②について説明します。

物語文を読解するときに大切なことは
「場面の変化」をとらえることです。

このことは一般的な国語のテキストにもよく書かれていますので、ご存知の保護者様も多いかと思われます。
ちなみに、場面が変化するタイミングは主に下記の二点ですね。

・場面の「時」が変わる
・場面の「場所」が変わる

では、ここからが本ブログの本題です。
「なぜ場面の変化をとらえることが大切なのか?」ということです。

国語の長文読解問題において、下記のような問題がよく出題されます。

(問)この文章は大きく二つの場面に分かれます。二つ目の場面のはじめの四文字を答えなさい。

「場面の変化」を直接的に問う問題ですね。
ということは、上記のような問題が出題されるから場面の変化をとらえることが大切なのでしょうか?
確かにそれも理由の一つではありますが、一番の理由は下記の考え方が重要だからです。

【重要事項】
物語文の問題は、場面の範囲内で答えを考える。

「物語文の読解問題は、その問題が含まれている場面の範囲内に書かれている内容に基づいて答えを考える」という読み方が基本となるということ。

筆者の指導経験上、上記の読み方を知らないお子さまが意外に多いと言えます。
そのため、答えを考える時に「読み返す」作業負荷がかなり大きくなってしまうお子さまが多いと言えます。特に中学受験の学習で取り上げられる文章はかなりの長文となりますので、答えを考える時に読み返す範囲をある程度絞り込まなければテストの時に時間が不足するという事態に陥ってしまいます。

場面の変化をとらえ、場面の範囲内で答えを考えるという読み方をマスターすれば書き抜き問題の答えを探すスピードが速まるなど効率的かつ的確に答えにたどり着ける効果が期待できます。そのため、物語文を読み進める中で場面が変化するところが見つかったらそこに印をつけておくという読解習慣を是非身につけていただきたいと思います。

もちろん異なる場面の内容を使って答えを考える問題も出題されますが、そのような問題は一般的に「難問」と位置付けられますので、失点しても大勢に影響はないと割り切ることも時には大切です。

ちなみに、筆者が開発したチアスタディでも場面の変化の重要性について当然触れています。低学年の頃から場面の変化に意識を働かせるという読解習慣を身につけることができれば小4以降の中学受験の学習においてかなり有利と言えます!
「何事も早いに越したことはない!」と考えましょう。

→ チアスタディのカリキュラムのご案内はこちらから

今回のお話はここまでです。
いかがでしたか?
少しでもお役に立てる独り言になれば幸いです。

次回も物語文の読解についてお話させていただこうと思います。
3/18をめどに更新予定です。
それでは、また。

目次