いつもブログを読んでいただき、誠にありがとうございます。
今回も、読解力の向上に役立つと思われる取り組みをご紹介していきたいと思いますが、今回は少し角度を変えた内容です。
取り組み③:説明書を読んで物を作る
前回のブログでご紹介した「音読練習」と同様に、これまた「えっ、そんなこと?」と思われる方がたくさんいると思います(苦笑)
しかし、筆者はいたって真剣です!
これは筆者の見解ですが、「読解力」とは教科学習にだけ求められる学力ではなく、日常生活の様々な場面で求められる学力だと思います。たとえるなら、「心の筋肉」のような学力です。
読解力の育成方法をもっと多角的にとらえ、「遊び」など教科学習以外の活動を通じて読解力を向上させるという柔軟な考え方も取り入れていきましょう!
説明書に書かれた内容をしっかり読解し、試行錯誤を繰り返しながら物を作り上げていくという作業は論理的に読解する力を育成し、ひいては説明文の読解に求められる思考方法の土台構築に役立つと筆者は考えています。
プラモデル、折り紙、レゴブロックなどお子さまが興味を持つものなら何でもいいと思います。ただ、言語情報と非言語情報が混在している説明書がおすすめです。
ちなみに、少し角度が変わりますが「楽譜を読む」という作業も論理的な読解力を育成することに役立つと思います。
(※「楽譜」自体がまさに「説明書」ですよね)
「東大生の50%がピアノを習っていた!」などの調査結果を読んだことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「楽器を演奏すると、集中力が高まる効果が期待できる」など楽器の演奏と学力向上との間に相関を見出している記事をよく見かけますが、ここでは筆者自身の経験をもとに述べさせていただきます。
実は筆者も子供のころから様々な楽器を演奏してきました。
そのため、様々な楽譜を読んできたのですが、「音符」という非言語情報を読解する作業は算数や説明文の読解に求められる論理的思考力の育成に非常に役立つと考えています。
各音楽記号が表すルールも含め総合的に情報処理し読解していく作業はまさに理系的な読解作業と言えます。
また、「音符」という無機質な記号で表現された「楽譜」を読み解き、「どの程度の強弱で演奏すればいいのか」「どの程度のタイム感で演奏すれば美しく聴こえるか」と想像する作業は、物語文の心情理解に求められる思考力の育成にも役立つと思います。
余談となりますが、私が以前勤めていた某大手進学塾に音大出身の算数講師がいました。
「オーケストラの世界だけでは生活ができないので・・・」ということで採用試験を受けに来た方です。当然、中学受験も経験されていません。
算数が得意ということで採用試験は算数で受験されたのですが、90点台で合格されました。
勤務開始後も灘や甲陽など最難関中の算数の問題を難なく解かれていて、とても驚いたことを覚えています。
この算数講師との出会いは少し極端な事例でありますが、「楽譜を読む」という作業は論理的な読解力育成に役立つものと筆者は考えます。
今回はここまでにしたいと思います。
いかがでしたでしょうか。
少しでもお役に立つ情報になっておれば幸いです。
家庭でできる読解力向上に役立つ取り組みについてのブログは今回で終了とし、次回は物語文の読解方法をテーマにブログを更新したいと思います。
2/18をめどに更新予定です。ご期待ください。
それでは、また。