今回は国語の学習における「読書」の効果をテーマにブログを書いてみようと思います。
その前に、「読書」と「読解」の違いについて筆者の見解を述べさせていただきます。
(※あくまで「筆者の見解」とご理解ください。これが正解という意味で述べるものではありません。)
筆者の見解は、あえて言うなら「似て非なるもの」です。
最適な表現が難しいので、「あえて言うなら」という枕詞をつけています。
まず「読書」とは読んで字のごとく「書を読む」という作業です。
よって、「読書」の仕方というものはなく、ある意味「興に任せて」読んでも問題ありません。極端な話、とある小説を読み、登場人物の心情を自分の主観に基づき自由気ままに想像しても問題ありません。
一方、「読解」とは読んで字のごとく「読み解く」という作業です。
つまり、書かれている内容を読んで理解する作業となりますので、「読書」と違い、より客観的な視点が求められる上に、文を正しく情報処理するスキルが求められます。自由気ままに想像することは許されない作業となります。
そのため、「似て非なるもの」という見解を述べさていただきました。
(※ただし、究極の一点において「読書」と「読解」は交わると筆者は考えていますが、これに関しては機会があれば本ブログでお話させていただければと思います)
では、国語の学習における「読書」の効果とは何か?
筆者はよく保護者の皆様に下記のようにお伝えしています。
正しい読解方法を学ぶ ➡ 様々な主題の物語文や様々なテーマの説明文を読み、知識を増やす(※この部分が読書の効果)➡ 初見の文章への対応力が高まり、国語の成績が安定していく
上記の流れを構築するのがなかなか難しいのですが・・・😢
少し説明します。
いくら意味段落をおさえ、文章の論理展開を理解する読解力を持っていても環境問題がテーマになった文章を読んだことがなければ知識が足りず、文章読解に苦労するであろうことは容易に想像できると思います。
また、いくら高い学力を持っていてもまだまだ小学生。人生経験の絶対数は限られますので、最難関中に出題されるような高難度の物語文に出てくる複雑な人間心理を読み解くことはかなり難しいと言えます。
そのため、正しい読解方法をマスターするだけでなく、「様々な主題の物語文を読み、あらゆる人間感情に触れる」・「様々な説明文を読んで知識を増やす」という取り組みが必要であり、ここが読書が国語の学習に役立つポイントだと思います。
他にも、読書好きなお子さまは大量の文字情報を読む作業に対するストレス耐性が高いなど読書が国語の成績アップに役立つポイントはたくさんあります。
今回はここまでにしたいと思います。
いかがでしたでしょうか。
少しでもお役に立つ情報になっておれば幸いです。
次回は、家庭でできる読解力向上に役立つ取り組みについてご紹介したいと思います。
年明け1/7に更新予定です。ご期待ください。
それでは、また。