読解力は大学受験や就職にも影響がある?

読解力はなぜ大切?
読解力について正しく理解する7つの質問

読解力は大学受験や就職にも影響がある?

難関中学や高校の受験、大学受験やその後の就職試験まで、そこで試される学力はどんどん幅広いものとなっていると言われます。図形やデータの問題も増えています。そのすべての基本となるのが読解力だと言えるでしょう。

大学入試の国語でさえ、グラフや資料問題が増えています

2025年の大学入試共通テストについて、国語の問題例が発表され、新たにつくられた「実用的な文章」分野の問題が大きな話題となりました。2問の例が出されたのですが、どちらも資料がついていて、気温の分布グラフや言葉遣いについての調査の円グラフなどが示されています。国語と言っても、ただ文学作品を読んで作者の気持ちを汲み取るものではなくなっているのです。

国語でもこうした傾向が強まっていますが、数学、理科、社会では資料を読み取るタイプの問題はさらに増えています。教科の枠を超えて「読み取る力」を身につけることはますます重要です。

就職のための「SPI」と呼ばれる試験でも、語彙力や読解力が重視されています。非言語分野でも「推論」や「集合」が出題され、論理的に情報を読み取る力は欠かせないものとなっています。

難関中学校入試に挑戦するなら低学年で読解力を

難関中学校に挑戦する家庭は年々増えているようです。小学校で習ったことだけでは足りないと言われるため、4年生や5年生から塾に通って…と考えるのですが、入塾後小学校では出会わないような長文や資料の読み取り問題が出てきたら、頭がついていかない、苦痛に感じるという児童が多いのは当然ですね。

将来、難関中学校に挑戦するかもしれない、と考えているなら、小学校2,3年生のうちに読解力の土台を育んでおくのがおすすめです。幼い時期に身につけた論理的思考力は消えません。上の学年に進むにしたがって難しい問題に取り組むことでどんどん磨かれていきます。仮に中学受験をしなくても、高校、大学などの試験でも必ず生きてきます。

今もう4,5年生になったという家庭でも、もちろん読解力を身につけるのに遅すぎるということはありません。家庭で時間をかけて読解力を身につける取り組みをすれば、並行して通う塾でも効果が見られ、学習が加速するのです。

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